水と油を使わない魔法のじゃがいも煮

韓国の家庭料理として欠かせない常備菜「カムジャチョリム(じゃがいもの醤油煮)」。甘辛い味付けでご飯が進む一品ですが、家で作ると「じゃがいもが煮崩れしてドロドロになる」「味が染み込まない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介するレシピは、これまでの常識を覆す画期的な作り方です。水も、炒めるための油も一切使いません。 浸透圧の原理を利用してじゃがいも本来の水分を引き出し、その水分だけで煮絡めることで、外はモッチリ、中はホクホクの完璧な仕上がりになります。

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1. 材料(作りやすい分量)

基本の材料

  • じゃがいも: 中サイズ3個
  • 長ねぎ: 少々(小口切り)

調味料

  • オリゴ糖(または水あめ): 大さじ1(照りとモチモチ感の決め手!)
  • 砂糖: 大さじ1
  • 梅エキス(メシルチョン): 大さじ1(※みりんで代用可能)
  • 醤油: 大さじ2〜2.5
  • ごま油: 小さじ1
  • いりごま: 少々

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2. 作り方の手順

ステップ1:じゃがいもの下ごしらえ

じゃがいもは皮をむき、食べやすい大きさに角切りにします。切ったじゃがいもは冷水に10分ほどさらし、表面のデンプンを洗い流します。このひと手間で、煮汁がドロドロになるのを防げます。その後、ザルに上げてしっかりと水気を切ります。

ステップ2:浸透圧で水分を引き出す(ここが重要!)

鍋に水気を切ったじゃがいもを入れ、砂糖、オリゴ糖、梅エキスを加えます(※醤油はまだ入れません)。全体を軽く混ぜ合わせたら、蓋をして10〜15分ほどそのまま放置します。時間が経つと、糖分の浸透圧によってじゃがいもから水分がたっぷりと出て、鍋底に汁が溜まっているのが確認できます。

ステップ3:じゃがいもの水分で煮る

火をつけ、蓋をしたまま中火で約5分煮込みます。じゃがいもから出た旨味たっぷりの水分が蒸気となり、油や水を足さなくても焦げることなく、ふっくらと火が通ります。

ステップ4:醤油で味付け

竹串などを刺してみて、じゃがいもに8割ほど火が通っていたら、ここで初めて醤油を加えます。少し火が通ってから醤油を入れることで、じゃがいもが硬くならず、味がしっかりと染み込みます。

ステップ5:照りが出るまで煮絡める

蓋を開け、中弱火で煮詰めていきます。あまりかき混ぜすぎると角が崩れてしまうため、鍋を揺すったり、ヘラで優しく底から返す程度にしましょう。水分が飛び、じゃがいもの表面にツヤツヤのタレが絡みついたらOKです。

ステップ6:仕上げ

最後に刻んだ長ねぎを加えて軽く炒め合わせ、火を止めます。ごま油といりごまを回し入れて香りをつけたら完成です!

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3. 美味しく作るためのポイント

  • 味の調整: じゃがいもの大きさによって醤油の量を調整してください。最初は醤油大さじ2を入れ、煮詰まってきた段階で味見をして、足りなければ残りを足すのが失敗しないコツです。
  • お弁当にも最適: 水や油を使わずに作っているため、冷蔵庫で保存しても油が白く固まることがなく、数日間美味しく食べられます。食べる前に電子レンジで少し温めると、出来立てのモチモチ感が復活しますよ!

ホカホカのご飯にのせて食べれば、もうお箸が止まりません。ぜひ今夜のおかずに作ってみてくださいね!